私たちはなぜ働いているのでしょうか。生活の糧を得るためであることはもちろんですが、同時に多くの人にとって、社会や他者との接点や学習・成長の場を持ちたい、という気持ちをかなえるためでもあるのだと私は思います。「もっと自分に合った仕事は無いのか」「今の仕事で自分は満足できているのか」「自分が貢献でき感謝される仕事につきたい」。キャリアについてそんな自問自答はいつの時代にも、どんな世代でも、無くなることはありません。

一方、経営や組織の運営をしている方々にとって「人材」は、その成否を左右するとても重要な資産です。「こんな人材がいればもっと組織運営がうまくいくのに」と悩んでいる経営者やリーダーも数多くいらっしゃいます。

NECグループでは、仕事の選択やスキル開発に悩みを持つ社員の「キャリアオーナーシップ（キャリアの自律意識）」を育み、主体性をもって賢くキャリアを創っていくための支援活動を、20年以上にわたり社内で実践してきました。それは同時に、新たな人材を求めている経営者や組織リーダーに、新しいことに挑戦したい人材を紹介する活動にも発展してきました。

今、産業と仕事の変化は日常です。「人生100年」と言われる時代にもなりました。個人としての働き手はもっと自分の可能性を育て長く賢く働きたいと熱望しているし、経営者や組織リーダーはいい人材と出会うチャンスを待ち望んでいる。私たちはこれまでの実践経験をもう一歩広げることで、こうした社会の変化の胎動を自ら推し進め、活力ある働き手と産業・社会づくりに貢献できるのではないか、という気持ちからNECライフキャリアを設立しました。NECグループ社員のキャリアオーナーシップを支援するとともに、外の世界で活躍したいと思っている社員を広く社会に紹介していきます。同じ思いを持つ皆さんからのお声がけやご相談を心からお待ちしています。